2008年3月9日日曜日

コミュニケーションの量と質――Quantity and Quality of Communication

双方向のインターネットツールは夢中になりやすい、が、当然、冷めやすい。

最初はメールだ。英語の勉強のため、と1週間に1回、文通した。これは相手が勤勉だったため、よく続いた。返事をもらえると、とてもうれしかった。"What do you mean?" "What do you want to say?" にもめげずめちゃくちゃな英語を書き続けた。

そのうち、相手がチャットに切り替えよう、と言い出した。相手のホームページの自前のチャットシステムを使い、1週間に1度、英語でチャットした。

メールとチャット、合計するともう約10年続いている。最近は、"What do you mean?" もめったに相手が言わなくなった。それでは、こちらの英語が上達したのかというと、実はそうでもない。相手がこちらのめちゃくちゃ英語を理解できるようになったからだ。

それはともかく、このコミュニケーションはすごい量だと思う。今では日本人の友人の誰よりも親しい。相手の家族のこと、ペットのこと、仕事のこと、健康状態、息子のガールフレンド、悩んでいること、なんでも知っている。

量が質に転換した、成功例だ。

mixi も最初は楽しかった。だが、友人を一人獲得した段階で、なんだか面倒になった。友人になった人の日記には、当然、他の人も書き込むわけで、気に入らない人も出てくる。1対1でコミュニケーションを深める、というわけには行かない。もしかして、これが mixi 的 SNS の欠点かもしれない、と思ったりする。

mixi に招待してくれた友人は、また、Hi5 という SNS にも招待してくれた。招待しっぱなしで本人はこの SNS では見かけたことがない。Hi5 は mixi に比べると単純なシステムだ。フレンドリクエストを出したり受けたりして、マイフレンドになると、無料イメージサイトの画像をプロフィールコメントとして送られてくる。テキストメッセージの方がまれだ。

Hi5での私の一番のマイフレンドは、フィジーに住む若い女性だ。既婚らしい。子供もいるようだ。彼女はマイフレンドになって以来1年以上、ほぼ毎日画像のコメントを送ってくれる。それに短いサンキュウメールを出し続けた。

Hi5もコミュニケーションの量を積むと質に転換しそうだ。もっとも相手が勤勉だという条件付きだが。
あるいは1対1でコミュニケーションし続けられる、というのが重要かもしれない。

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