2008年9月21日日曜日

真実という多面体――マイケル・ミルケン氏

マイケル・ミルケン氏といえば、1980年代の米国で起きた、証券詐欺の首謀者として有名だが、『世界を変えるビジネス』にも、登場する。ここには、ジャンクボンドで巨万の富を得た“ジャンクボンドの帝王”のもうひとつの側面が、あるいは、側面のうちのひとつが明らかになる。

共同で立ち上げたミルケン・ファミリー財団は、スラム街の問題解決、がん治療などに資金を提供しているし、その後立ち上げた前立腺がん財団は、この研究に資金を提供する最大の民間財団だ。

証券詐欺を取り扱った本しか読んでいない読者にとっては、ミルケン氏はとんでもない悪党、ということになる。

世の中には、こういうことが、多分たくさんあるのだろうと思う。人には多くの側面がある。あるいは多くの側面を持つ人もいる。ひとつの方向のみを扱った情報を得たときは、それ以外の方向も見たほうがいい、ということだろうか。

「金融資本の国際的な民主化」は、彼が生涯をかけて取り組む決意をしたテーマだ、ともある。

2008年9月15日月曜日

巨人の遊ぶ庭

顧客管理ソフトウェア会社 salesforce.com を創業した Marc Beniof さんは、まぎれもないIT業界の巨人だ、と思う。その風貌はジャックと豆の木に出てくる鬼のようだが、ビジネスパートナーや従業員、企業を取り巻く社会を大切にする姿勢は、久しくこの業界では目にすることのなかった貴重なものだ。

もっとも、表面に出てこなかっただけで、それぞれの企業は、それなりに努力していたのだろう。

最近翻訳が出版された『世界を変えるビジネス』では、Marc Beniof さん自身が著者の一人として、企業の社会貢献活動を紹介している。

しかし、Marc Beniof さんには、まだまだエネルギーがありあまっているような気がする。あるいは、善良な企業家、社会改良家、というピース以外に、発見されていないピースがたくさんあるジグゾーパズルのようだ。

2008年9月6日土曜日

新しいブラウザって必要だったの?

Firefox3 で十分満足していたし、仕方のないときは IE を使えばいいし、それでもだめなら、Opera があるさ、という感じだったが、Google が新しいブラウザを出したので、ちょっと不思議。

とってもシンプルで、シンプルすぎて使い方がよくわかりません。Firefox からのブックマークのインポートも不完全で、こっちで Firefox を開き、URL をコピーして、Google Chrome に貼り付けている。

もう少し使い込めば、便利になるのかなあ。

インターフェイスはちょっと Opera 風に、よく使うサイトのサムネイルが並んでいる。

ところで、このブラウザ、アンドロイド向け?