2009年3月15日日曜日

ダビー『シモーヌ・ヴェーユの世界』(2)

シモーヌ・ヴェーユなんて、いまどき読む人はいないだろうなあ、と思いつつ。

20世紀の最後の十数年は、なにしろコンピューターネットワークに世界中が(多分)熱狂し、さまざまな技術が登場し、それをビジネスにして多くの会社が出没し、たちまち百万長者が増えた、という時代だったので、新しい技術(でなくてももちろんOK)でもって、ビジネスを立ち上げ、金持ちになる、すなわちみんな気づかないうちに拝金主義者になった時代だ。

「科学は今日、ある人々からは技術的処方の単なるカタログとして、他の人々からは、精神の自足的な純粋支弁の全体として見られている」(邦訳:山崎庸一郎)

すなわち、ビジネスマン対ギークか。

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