2010年6月21日月曜日

冗談―X-Patriate、「The Joke」の翻訳

今回は難航しました。
難しかったなあ。
まだ、よくわからないところもあるし。
ま、いいさ。

冗談

http://x-patriate.com/?page_id=132



彼女が美しかった
のも冗談さ

彼女が若かった
のも冗談さ

彼はとんでもないやつだった
のも冗談さ

彼は困りきっていた
のも冗談さ

初めての夜
お互いの目を
深く見詰め合ったって
のも冗談さ

そして語り合ったのさ
やさしい嘘を根気よく
深く信じ込んでしまう嘘を

冗談だったのさ
冗談だったのさ
冗談だったのさ
冗談だったのさ

彼が
自分自身に信じ込ませようとしたのも
冗談さ
自分はおびえてなんかいないと

簡単で正直な決心をするのに
まったく覚悟ができていないことに

彼女の自暴自棄が
冗談だったのさ
飢えた国を救うような
冗談だったのさ

彼女が自分自身を取り戻すまで
彼女に状況をわからせた

それでも

冗談だったのさ
冗談だったのさ
冗談だったのさ
冗談だったのさ
冗談だったのさ

時は
前もって用意された
秘密のダンスの
さまざまなステップだったのさ

自分を抑えられず片方の眉をあげ、
熟慮された運命に息を詰めて

いまや彼は運命に追い回され
そして彼女は時に追い詰められた

それから
ライン、ライン、ライン

(間奏)

彼らの新たな選択を包み込む
街があったのは
冗談だったのさ

軽く触れる
通り一遍の同情
散乱する
抑制された声

そしてそれを追い払う
彼らがいつも待ち焦がれた
塔の向こうに

冗談さ、ああ
冗談さ、ああ
冗談さ、ああ
冗談さ、ああ

冗談さ、ああ

Translated by Naoko Yamakata


The Joke
Lyrics, Music, Instruments, Vocals by Alan J. Lipman
From "Greetings From Lafayette Park" (OneSuch 1091)
Copyright 2008-10
Alan J. Lipman/X-Patriate Music
All Rights Reserved

「冗談」X-Patriate

http://x-patriate.com/?page_id=132

「The Joke」という歌がある。X-Patriate の歌だ。

X-Patriate は Alan J. Lipman が詩を書き、曲を作り、歌い、楽器を演奏している、いわば一人バンドだ。
Alan も変わっていて、本職はボストンで開業する精神科医だ。

今回は「冗談」(The Joke)

かなり難解な詩だった。

若くて愚かな女が、こちらもまた若くて愚かな男に出会い、一瞬で恋に落ち、お互いに夢中になり、その関係にとらわれて、にっちもさっちもいかなくなる、という話だ。

若くて愚かだ、と言ったが、若くて賢い、と言うと矛盾する。なぜなら、若い、ということは愚かだ、と同意義だから。

若い、愚かな男女は、甘い嘘をお互いに吐きあうが、本人たちもそれが嘘だとは知らないのだ。そしてお互いの愛情でお互いをがんじがらめにし、身動きできなくなる。

そうなると、逃げる道は結婚しかない。あれほど嫌がった大人のルールに従う羽目になる。

そう、恋愛から結婚へ、二人は、あらかじめ用意されたシナリオにそって、あたかもダンスのステップを踏むように進んでいく。

---------------------belows are translation of above.

X-Patriate is a band, and its menber is Alan J. Lipman only.
He writes the lyrcis and music, sings and play the instruments.
Alan is a psychologist in Washington, DC.

This time, I translated "The Joke."
This lilic is very difficult for me to undersand.

It was the story that a young, foolish girl met a young, foolish boy, and fallen in love, then they were mad about their love. Their relasionship caught them, and they got bogged down.

I wrote they were young and foolish, but if I would wrote they were young and smart, it was false. Because young is synonym of foolish.

So, young, foolish couple were telling sweet lies each other, but they didn't know those were lies. And their affections bound them firmly hand and foot not to move.

The way of escaping from it was only to get married. How they had hated that!
It was the rule made by grown-ups!

Yes, the way of love to marriage was planned already, such as a scenario for a drama, and they stepped ahead like dance.


The Joke
Lyrics, Music, Instruments, Vocals by Alan J. Lipman
From "Greetings From Lafayette Park" (OneSuch 1091)
Copyright 2008-10
Alan J. Lipman/X-Patriate Music
All Rights Reserved

2010年6月13日日曜日

ドリトル先生、カムバック!

おかしな反人種差別主義者のおかげで、『ちび黒サンボ』が書店から消えたのは、
残念だ。

おまけに、最近『ドリトル先生』シリーズも見かけなくなったと思ったら、
こちらも、原書のシリーズもすべて、植民地主義だということでなくなり、
かろうじて、作者の息子だと言う人が1冊にまとめたものしかない。

それはまあ、それで面白いのだけれど、アフリカに行く話が気が抜けたようになっていて、
分量も減って、さびしい。

文学を政治的に断罪するのはどうかと思う。
断罪したからと言って、大英帝国の犯罪が消えたわけではないし、
それはそれで、当時は実際にみな楽しんで読んでいたと言う事実は消えないのに。

ところで、ドリトル先生の作者は、実はアメリカに住んでいた、という。

英国人だけれども、大学はアメリカの西海岸で、第一次大戦のとき、
戦地から子供たちのために戦争の悲惨な話の代わりに、
『ドリトル先生』を書いたそうだ。

もう一度、『ドリトル先生』全シリーズを読める日が来るのだろうか。

2010年6月2日水曜日

Dirty Little Secret(人に知られたくない、小さな秘密)翻訳

http://x-patriate.com/?page_id=17

以下は「Dirty Little Secret」という詩の翻訳だ。


人に知られたくない、小さな秘密

知っているのよ
あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
もうそろそろ話してもいいんころじゃない?

知っているのよ
あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
もういいんじゃない?


結局
時は過ぎるし
みんなは事実を知るべきだし

知っているのよ
あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
私に聞いてほしいと思った?

知っているのよ
あなたの人に知られたくない、ちょっとした嘘
知っているのよ
あなたが隠したつもりでも
顔に出ている秘密

普段着のように身に着けたあなたの優しさを
そして誰にも決してわからないと
あなたが思っている暗い面を
知っているのよ

そして

あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
気づいたのは私が最初だけど、最後じゃないと思う

知っているのよ
あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
そしてあなただってもう時間がないことを知っている

(間奏)

一度で十分
二度もつまずくのは人間だけ
それもしょっちゅう

何回
自分自身を隠せると思った?

まさか

知っているのよ
あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
でも、
もう言ってもいいころだと思おうわ

知っているのよ
あなたの、人に知られたくない、ちょっとした秘密
もういいと思うわ
もういいと思うわ
もういいと思うわ
もういい
もういい
もういい
もういい
もういい


Translated by Naoko Yamakata

http://x-patriate.com/?page_id=17

Dirty Little Secret
From "Greetings From Lafayette Park" (One Such 1091)
Music, Lyrics, Instruments, Vocals by Alan J. Lipman
Copyright 2007-10
Alan J. Lipman/X-Patriate Music
All Rights Reserved

Dirty Little Secret(人に知られたくない、小さな秘密)

http://x-patriate.com/?page_id=17

「Dirty Little Secret」という歌がある。X-Patriate の歌だ。

X-Patriate は Alan J. Lipman が詩を書き、曲を作り、歌い、楽器を演奏している、いわば一人バンドだ。
Alan も変わっていて、本職はボストンで開業する精神科医だ。

話はちょっとずれるが、私の兄も秘密を抱えていたようだ。そして、死ぬまで、妻にも子供たちにも隠していたらしい。

でも、私はそれを兄が家族に隠しているなんて知らなかったし、まして、隠すほどのことかとも思っていた。親戚中も、兄の秘密を知っていて、知らないのは彼の家族だけだった。

兄の秘密。それは父親から愛されなかったこと。愛されなかった兄は父を憎み、憎みつつ、表面では笑い、父親に面と向かって怒ったことがなかった。

兄は父から遠く離れたところで結婚し、自分の家族を父親から隠したので、私は兄の家族にほとんど会ったことがなかった。

父の葬式で兄はもっともらしい嘘で固めた弔辞を読んだ。

そして兄は今年の一月、自殺した。

姉は、兄が父から愛されなかったから、自殺したと言うが、本当だろうか。

いずれにしても、兄は自分の秘密を妻に、子供たちに隠したまま死んだわけだけれど、
いまさらそれを兄以外の人が彼らに教えたとしても、何の意味もない。

秘密を語るべきときは過ぎてしまったのだ。

http://x-patriate.com/?page_id=17

Dirty Little Secret
From "Greetings From Lafayette Park" (One Such 1091)
Music, Lyrics, Instruments, Vocals by Alan J. Lipman
Copyright 2007-10
Alan J. Lipman/X-Patriate Music
All Rights Reserved