2014年4月20日日曜日

猫サンクチュアリ年代記 4:黄金丸、マリ、トモ子、サスケ


猫サンクチュアリの大迫害の前に、黒おじいちゃんのほかにまだ4匹の猫が猫サンクチュアリに別れを告げなければならなかった。

黄金丸は、2004年の初めに私が猫おばさんのレギュラーメンバーになったときから、給食の時間に現れるようになった猫だ。山吹色のトラ縞の雄で、気のいい年取った猫で、大猫サンクチュアリのすぐ横にある小学校の人気者だったそうだ。いつもひどい風邪を引いていた。

そのころ、私は安い小皿をたくさんスーパーで買い、猫の給食で使っていた。あるとき、黄金丸は、ベンチから下の石畳にご飯を入れた陶器の皿を落としてしまった。そのときの黄金丸の情けない顔が忘れられない。

黄金丸を最後に見たのは2004年の秋だと思う。

マリ、トモ子、サスケは、小猫サンクチュアリの猫だった。

マリもまた、年取った猫だった。全身赤トラのやさしい雌で、2004年11月に突然現れた子猫のトミーの母親代わりだった。控えめだが、人によく慣れていた。冬が来る前にMさんがマリのために猫ハウスを作って、壊されないように、「年取った猫なのでいたわってください」というお願いをハウスに貼った。しかし、マリは2004年のどこかで姿を消した。病気だったのかもしれない。

小学校の裏門にトミーをつれて座っている姿を覚えている。

トモ子とサスケはカップルだ。たぶん避妊、虚勢済みだったのだろう。トモ子は白黒の雌猫で、サスケは全身トカゲのような、ほっそりした黒トラ雄だった。仲のいい二人だったが、ほかの雄猫(黄一郎)がトモ子をいじめても、サスケはすぐ近くで見守っているだけだった。助けに入ると、余計こじれるのかもしれない、と私は思った。

2012年に夫が、サスケにそっくりの、マンションの自転車置き場にいる子猫を保護したが、子猫は今は大猫になり、のんきに暮らしている。彼はサスケの生まれ変わりかもしれない、と最近気づいた。

トモ子を最後に見たのは2005年の1月で、サスケもしばらく姿を消していたが、2005年の5月に一度姿を見せた。それが最後だ。


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