2014年5月4日日曜日

猫サンクチュアリ年代記 6:ステラとシロー


Mさんの話によると、小学校の裏門の小猫サンクチュアリにいるステラと、自転車置き場あたりの大猫サンクチュアリのリーダーの1匹であるシローは、避妊虚勢するまではカップルだったそうだ。彼らの子供の1匹はMさんの家で飼われている。

ステラは、白地に薄い茶色の毛皮の、非常に美しい猫だった。ご飯は食べにくるが、私に寄ってくることはなかった。大迫害が始まった2005年年末には、まだ姿を見せていたが、2006年1月を最後に、いなくなった。

シローは白い大きな、人懐こい猫で、自転車置き場に猫を見に来た人たちが抱いても怒らなかった。彼は口の中に持病があり、Mさんから毎日、弱い抗生物質をもらっていた。

大迫害が始まると、自転車置き場やその周りには猫を嫌う人々の憎しみが漂っているのか、昼間の明るい時間には、猫は姿を見せなくなったが、シローは2006年の2月になると、夜になって出てこなくなった。自転車置き場の先にある駐車場で見かけた、と、ずいぶん後になって聞いた。シローは、薬をもらえなくなったので、病気が悪化して死んだのだろう。


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