2014年11月29日土曜日

猫サンクチュアリ年代記2 14:ちび黒サンボ


小学校の裏門の、小猫サンクチュアリには新しいメンバーがいる。今年の夏ころ生まれた黒い子猫だ。9月の終わりころから見かけるようになった。人を怖がってすぐ逃げるので、どういう猫かよくわからない。あっという間にどこかに消えていく黒い毛の固まりだ。

ちび黒サンボから「サンボ」と命名した。

そのサンボが先週の日曜日にいた。藪の中でご飯を待っていたが、私を見るとあっという間にいなくなった。ご飯を置くといつの間にか戻ってきているので、見に行くと、またいなくなる。写真を撮ることもできない。女の子だろうか、男の子だろうか。女の子だったら名前が「サンボ」ではかわいそうなので改名しなくてはいけない。

雨上がりのディナータイム。足が冷たい。


2014 November 29 updated

2014年11月22日土曜日

猫サンクチュアリ年代記2 13:黒猫連合


今日猫サンクチュアリに給食に行くと、大黒丸とカイが並んで座って待っていた。
少し離れたところにシロがいた。ミー子とヘンリエッタはどこからともなく出てきた。

食べている途中で、カイがシロに、「父ちゃんをいじめるな」と言うと、シロは、バン、とカイのお知りをたたいて、けんかが終了した。

裏門に行くと、トミーが藪の中から、「さびしかった、さびしかった」と叫びながら出てきた。トミーに会うのは三週間ぶりだった。

写真はけんかの直後

2014 November 22 updated

2014年11月15日土曜日

猫サンクチュアリ年代記2 12:大黒丸とカイ


大黒丸はもう12年もこの猫サンクチュアリに住んでいるので、このあたりでは有名な猫らしい。

先週、みんなにご飯を上げていると、老夫婦が通りかかり、奥さんのほうが「あら、大ちゃんがいる」と言っているのが聞こえた。大黒丸の名前をMさんから聞いたのかもしれない。

カイはまだ若い黒猫だ。最近大黒丸の後ろをついて回っている。

「とうちゃん、とうちゃん」
「俺はおまえのとうちゃんなんかじゃない」

そんなこと言わないで仲良くなればいいのに。寒い冬には一緒に寝ると暖かいよ。


2014 November 15 updated

2014年11月8日土曜日

猫サンクチュアリ年代記2 11:冬が近づいている



11月も半ば近く、空気が冷たくなり、冬が近づいている。日も早く落ちるようになり、給食の時間は薄闇だ。

大黒丸の前足の怪我はよくなったようだが、食欲があまりない。今日はドライフードを少し食べ、ミルクを飲んだ。去年よりだいぶやせてきた。この冬を越せるだろうか。心配である。

写真は、クチナシの木の後ろにいるシロ。



2014 November 8 updated

2014年11月1日土曜日

猫サンクチュアリ年代記2 10:大黒丸とシロ




先週の日曜日、大黒丸が前足をくじいたのか、びっこを引いているのに気づいた。Mさんによると、シロとけんかしたそうだ。大黒丸はシロとうまくやっていると私は思っていた。


大黒丸は、昔はよくソックスをいじめていたが、猫サンクチュアリの猫が次々にいなくなって、最後には大黒丸とソックスのふたりだけになると、仲良く寄り添うように生きていた。大黒丸も年をとって丸くなったと思っていたが、そうではなかったらしい。


今日は雨の土曜日で、給食場所に行くと、ミー子が濡れながら待っていた。ミー子もヘンリエッタととても仲良しとはいえない。みな、それぞれ孤独に耐えているのだ。


写真は先週、トミーと見た夕焼け。



2014 November 1st updated